原発俳句(2)
武力や戦争に似合う季語はありませんね。
“七月に春の花咲きわれ一人” a87427
“ベクレルの舟戸十騎に葉が茂る” a87427
この桜も花が散るのを待って、この5月に切られました。
400年の時間は木の中をうろにしてしまい、大風での
事故を危ぶまれたからです。
上杉家家中、本庄繁長の家臣たちを見守っていた
エドヒガンは今年で終わりで、これが最後の写真
です。
“ベクレルで今年も聞かぬ盆踊り”
京都に避難した知人の寓居に姪御さんが尋ねられ
春を惜しんだということを伝え聞いて
原発事故で京都に避難した 知人の元に同じく避難している姪御さ
んが訪ねて行った。お別れのことを考えると 万感が胸に迫って詠
んだものです。分かってもらえますかね。
万感が句にできず2句も詠みました。それでも下手で伝えられませ
ん。今生の別れという言葉がわかる年齢の人でないと理解ができな
いと思います。
原発事故は悲しいことばっかりだ!。
“ベクレルや大コスモスの空に映え” a87427
“紅葉して 空に溶けいる ダケカンバ ” a87427
“避難者の目に紅葉は写らざり a87427
避難者の目には紅葉写らざリ どっちにするかわからない。
“ベクレルの小春日和と半田沼”
“廃屋やどうだんの葉も色づけり”
「や」という切れ字は古臭そうで好きでないんですが、やむなく使ってしまいました。
崩れた石塀は「や」が似合いそう。
ここは震災以降廃屋になりました。
“草もみじ廃墟の後の放射能”
“プレゼント仮設に贈り紅葉掃く”
白瀬先生が京都より帰られ裏磐梯に遊んだという記事から、
“尋ね来て磐梯の秋笑顔かな” a87427
今年も吾妻山の雪景色が見られました。1年1年が勝負です。
また来年会えるかどうかは神のみぞ知るです。一期一会。
”悲しみに答えし今日の梅の花” a87427
私も半分死んでいます。
”梅咲いてこの世も死者の世界かな” a87427
“北に入りしばらく続く柚子林” a87427
“三歳耐え今年もゆずが実るころ” a87427
〝前向きに倒れ伏してもブナの春” a87427
てんぷらはガンのもとなりタラの萌え日誌755
”木犀の咲いて廃墟に匂い立つ” a87427
〝ベクレルは骨まで映し雪景色“ a87427
2017年3月3日のニコトンクンさんブログへのコメントより
「命日に疎開し母を想うかな」季語がありません。
「紫陽花や危機の管理と津波馬鹿」
ブログをやめるにあたって
”ルビばあさん"の訃報を伝え聞きて
“梅雨空にルビばあさんを偲ぶかな。
”夏の雲人形石は霧の中”
”復興の旗ひるがえって時雨けり” a87427
”石蕗や成実公の墓に咲き” a87427
新緑に息をのむきみは京都なり
”ひとり見る矢本の浜の夏の月” a87427
” 夏の海 防潮堤の一夜かな” a87427
久しぶりに家族が集まって、京都の白洞先生の奥さんのことです。私の妻のことではありません。
”避難先 妻の笑顔のお盆かな” a87427
”原爆忌世界に見せた馬の顔” a87427
2018年8月6日
"憲法をインチキという安倍愚政" a87427
”梅咲いてこの世も死者の世界かな” a87427
”悲しみに答えし今日の梅の花” a87427
京都に避難している友へ
”新緑の季節や君は京都かな” a87427
”落葉松や木々に溶け込む春の色” a87427
"新緑の落葉松のみち空に消え a87427"
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”悲しみに答えし今日の梅の花” a87427
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