30年ぶりの吾妻(1)

30年ぶりの吾妻山登山(1)
 
 
 
すごい眺めでしょう。一切経山山頂からの五色沼の眺めです。一切経山は1948.
 
8m。対岸の山が家形山、五色沼はその中間にあります。
 
これほどの眺めは福島県でも少ないです。だから巻頭に持ってきました。以下はここ
 
でのコースの説明です。
 
 
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いよいよ30年ぶりの登山の開始です。15分経過しても心臓に異常なし。去年の8
 
月より、25年間続けてきたウォーキングからスロー・ジョギングに切り替えトレーニ
 
ングをしてきました。
 
この日のためです。
 
 
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目指す一切経です。噴煙が見えます。一切経山は活火山なんです。だんだん高度
 
が上がります。
 
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ようやくミネザクラです。明日はこの山の山開きだそうです。「ラッキー!」日ごろの
 
行いがいいので人の顔を見ないで済みました。「こんちは」の挨拶だけでくたびれま
 
す。黙って歩けないものかな。、昨今は山に行くと200人も300人にも挨拶しなくて
 
はならない。人嫌いにはつらい。
 
大体この花がミネザクラだと分かって歩いている人が何人いるのか心もとない。
 
山開きなど行ったことがないが、何が楽しいのだろうか。ミス・コンテストは安達太良
 
山でよくやっているようだが、いつも写真を見て笑ってしまいます。山開きになぞ行く
 
からミスになど選ばれてしまう。はじさらし!。
 
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私は何とか桜とか、しだれ桜とかエドヒガンとか一切興味がない。オオヤマザクラと
 
の桜だけひじょうに興味があります。
 
 
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桜にもわびやさびがあるのなら、このミネサクラは楚々として風に吹き飛ばされるよ
 
な風情はまさしくわび、さびの極致で、あでやかでド派手な下界の桜とは月とすっ
 
んの違いです。
 
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姥ヶ原です。今年は残雪が多く、花の影はありません。雪が消えるとイワカガミ、アオ
 
ノツガザクラ、チングルマ、コケモモ、ガンコウランなどが一斉に咲きだすのはやはり
 
6月中旬頃でしょうか。
 
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この清冽な流れの音がお届けできないのが残念です。時折りウグイスの声も聞こ
 
えます。雪解けのこの音が聞きたいためにだけ山に来るという人もいます。なかな
 
聞けませんものね、わかるような気がします。
 
「雪解け水の清冽な響き」
 
人生は短い、なるべくそういう種族とだけ付き合っていきたい。
 
 
原発百首
 
“転びつつ原発日誌今日もまた
          ウグイスの声雪解けの音”  a87427
 
 
“放射能で3年経ちてふたたび
          今日の五色は霞がかかる”  a87427
 
 
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鎌沼です。
 
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すごいでしょう 。南極のようですね。これ以上は近づけません。自分が崩落してしま
 
います。これ以上近づきたくなる人を、なってみなければわからない人、別名「ばか」
 
言います。
 
 
“雪渓の崩落しきり水の音”  a87427
 
 
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酸が平避難小屋
 
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コメツガの葉っぱ   写真の添付容量が大きくなったというのでためしに 、以前容
 
量オーバーで載せられなかったものを掲載して見ました。
 
いやいや、余裕のあること較べもののなりません。
 
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吾妻小富士とミネザクラ 
 
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アオモリトドマツの葉っぱ
 
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クロベの木 
 
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クロベの葉っぱ
 
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ムラサキヤシオツツジ 
 
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ここまでゆっくり1時間かけてきました。心臓の負担はありません。一切経山も大丈
 
夫なようです。
 
このあとこの沼を半周し、一切経山に取りつきます。
 
 
※五色沼のことを 「魔女の瞳」「美女の瞳」などという人がいます。何を考えてんだ
 
かセンスがよいと思ってんだか、考えると不愉快です。
 
そういう感覚の人間が軽々に原発誘致を賛成したのだと思う。(私はこの沼で泳い
 
ことがあります。)
 
むかしはそういう無神経な表現をするひとはいませんでした。私は主に冬ここを通過
 
しました。家形山の肩 から五色沼の斜面は急峻でとても危険なところです。
 
この斜面をトラバ―スしないと一切経山まで取りつけません。45度の斜面をピッケ
 
ルでカッテングしながら、またはスキ―のエッジングを最高に利かせて、通過したも
 
のです。「何が美女の瞳だ笑わせる。」