福島の青い空 政治家と教養

 

うっかりして公開するのを忘れていました。あしからずご了承ください。

 

福島の青い空

 

 

 

政治家と教養

 

 

教養とは心の教育ということだと習ってきたが、昨今の政治家の発言を見ていると、

 

とんでもない発言をしていても一向平気な様子で、恐縮している様子もない。

 

知らないことのどこが悪い。どこが悪いって言われてもねえ、こればっかりは日本語

 

の問題だから、学校で習う常用漢字くらいは読めないと、日本人として相手にされな

 

くなります。つまり馬鹿にされるわけです。

 

私は昔から渓流釣りと山登りばっかりで政治には一切興味がない人間でした。思えば

 

それが原発事故に遭い、自分の政治的無関心がそもそもこういう事故にあった大きな

 

原因だと悟ったわけです。

 

それで「非政治的人間の政治的発言」という書庫を立ち上げてようやく政治に目を向

 

けはじめました。70の手習いです。何も得るところがありませんでした。

 

案の定見るにたえない醜聞ばかりで、政治などとは言えず、刑務所の塀の上をチョロ

 

カラしている人々が国会に集まって、法律の裏を突き、法の網目をくぐって、法律に

 

触れないで金儲けをするにはどうしたらいいだろうかという国会議員ばかりだったの

 

です。

 

こういう人たちを相手にするには解説者が必要だなという実感がありました。政界と

 

いうところは複雑怪奇で素人の常識ではとても律しきれない魑魅魍魎の世界でした。

 

総理、副総理が、とんでもない無教養ぶりを発揮しているんです。

 

 天皇陛下の前で総理大臣が「天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられます

 

とを願って『い』ません」と読んだんである。

 

本当は願ってやみませんと読むべきでした。「已む(やむ)」を「い」と読み、それ

 

を願っていませんと読んだから大騒ぎになったんです。

 

総理は以前にも「云々」を「でんでん」と読み、ははあ、この人は週刊誌以上の本は

 

読んだことのない人だなあということがわかりました。ちゃんとした文学書を1冊でも

 

読んでいれば、そういった読み間違いはありません。65年の生涯でまともな読書の経

 

験が一度もなかったというわけです。それが「でんでん」であり、「いません」にな

 

ったわけです。

 

副総理は79歳の方ですから、もちろん戦前生まれです、その方が未曾有を「みぞゆ

 

う」と読んでんです。私には信じられないことでした。漫画しか読んでいないとい

 

う人だということは、巷間聞いたことがありました。

 

それにしても未曾有が読めないとは文科省の戦後の歩みを全面否定しているようなも

 

のです。

 

義家弘介衆院議員は便宜を「びんせん」と読み、出自を「でじ」と読む元教師で、な

 

 

 

 

んと文科副大臣だった。前川次官がつかえていた人です。前川さんも大変だったでし

 

 

 

 

ょうね。「副大臣!びんせん!をはかるってどういう意味ですか?」などと聞けない

 

 

 

 

 

んです。うつむいてハイハイわかりましたというほかありません。

義家弘介にがっかり!便宜を「びんせん」!出自を「でじ」と読む元 ...

なんでこんなことになったのだろう。自分はこういう人の政治を理解することは不可

 

能だと思いました。

 

それで本澤二郎さんのブログで政治の見方を学ぶようになりました。本澤さんは全く

 

の同世代で、戦後社会を生き抜いてきた人です。考え方も同感し、納得できるもので

 

す。私は同世代の人の意見しか参考にしません。やはり本職の見方は違いましたね。

 

政治を見る目が素人とはだいぶ違います。いわば目からウロコでしたね。

 

そういう同世代の人はもう一人います。武田邦彦博士です。この人には、爆発以来

 

放射能の考え方、身の処し方ではずいぶん教えられたものです。当初から武田博士を

 

バカにしている人はいましたが、納得できる放射能防御を教えてくれる人は武田博士

 

ただ一人でした。食べ物のことも、普段の生活の在り方も、すべて武田博士の言って

 

る通りにしました。おかげで後悔せずに来ることができました。

 

当時はマスコミや県、国の情報は総理府の摂取制限があったにもかかわらず、出荷

 

制限の話ばかりで、500ベクレル以内は食ってもいい話でした。

 

ベクレルを測って食べてる人はゼロで、みな畑の作物や、山菜をバクバク食っていた

 

わけです。そういうものは甲状腺がんなどになって現れました。子供のおしっこや、

 

母乳の中からもセシウムが検出されました。だいたい水道水からも放射性ヨウ素が検

 

出されたんです。恐ろしいことにはそれが隠蔽されたことです。福島市は水道水のヨ

 

ウ素汚染を隠ぺいしたんです。これからだって何を隠すか信用できませんよ。

 

放射線アドバイザーたちは嘘八百を並べて福島県民を放射能漬けにしてしまいまし

 

た。甲状腺がんはそのせいです。最後は「にこにこして過ごせばがんになりません」

 

などと言ってます。そういうときに武田博士は日本でただひとり汚染されたものを摂

 

取してはダメだと言いました。あの人だけです。

 

あの人は私と同世代で、世の中で功成り名を遂げて、もう嘘つく必要がなくなった人

 

です。この世の中ではそういう人しか信用できないわけです。あとはみな嘘つきで腹

 

に一物持ってる人ばかりです。ヒラメのようになっていて上しか見ていないんです。

 

武田先生も本澤二朗さんも同じです。戦争中の空爆の中を生き延びてきた人なんで

 

す。私と同じです。

 

私の選挙区(福島1区 福島市)に亀岡偉民よしたみという衆議院議員がいます。

 

文科副大臣になっています。本選挙では野党候補に敗れて、比例でやっと生き返った

 

人です。

 

その人が記者会見で「教諭」ということばを「キョウロン」といったんです。読み間

 

違いではありません。最初から読み方を知らなかったんです。

 

この人は地区の中学校のPTA会長もしていたはずです。PTA会長が教諭を「キョウロ

 

ン」「キョウロン」と言ってたんです。まさか「XXキョウロン」などと呼んではいな

 

かったと思います。

 

この人は作新学院で江川卓のキャッチャーで甲子園で優勝してるわけです。野球バカ

 

で、本を読まなかったんです。

 

福島市議会は大飯原発再稼働に際しては,再稼働賛成の決議をした議会で有名です。

 

福島県民ばかりが放射能下にあって、悲惨な生活を余儀なくされていることは、憲法

 

上の平等の原則に、はなはだしく抵触する。

 

全国民がともに放射能と共に生活すべきだ。そのためには原発を運転していなければ

 

ならない。燃料棒がなければ爆発しないからだ。早く爆発してもらいたい。

 

だから、再稼働に大賛成をするものである。こういう決議文だと思う。見ていないか

 

ら詳しいことはわからない。いわき市議会も同じ決議文を提出した。福島県の他の市

 

町村議会は決議書の提出を見送った。あまりにも非常識だからだ。今度東北電力の女

 

川原発が再稼働する。いわき市議会も福島市議会もどうするのだろうか。女川原発が

 

爆発すれば、福島はまた放射能で困ります。特に北風の時はまともに来ます。

 

福島市議会もいわき市議会も原発誘致には議会を挙げて大賛成していたのである。

 

原発誘致にあたっては福島県議会では自民・コウモリ党ばかりでなく、当時の社会党

 

から、あの共産党でさえも大賛成していたのである。私は当時二十歳で、はたちやそ

 

こらのノンポリの小僧っ子がそういう政治的判断が理解できたとは思えない。

 

当時を反省する福島・いわき両市議会が、今般全国にあまねく放射能を撒き散らそう

 

として、原発再稼働に賛成したに違いない。私はそう理解している。どんどんやれで

 

ある。原発の欠陥対策やテロ対策などどうでもいい。とにかく再稼働してください。

 

その福島市議会が推薦していたのが亀岡偉民で、自民・コウモリ党が支持した。

 

福島市民の常識外れの現状を見せつけました。「あれでは原発を誘致するのは当たり

 

前で、またそれゆえに爆発するのも当たり前だ。」と言われました。

 

森まさ子も福島県が選挙区です。野党時代は街頭演説で「鼻血」「鼻血」といって、

 

大騒ぎしてたんですが、少子化大臣になったら「鼻血のはの字」も言わなくなりまし

 

た。もともとが二枚舌、三百代言なんです。浜通りが主戦場の参院議員ですから、地

 

元に火がついてるわけです。福島5区(浜通り)の衆院議員吉野正芳と一緒に福島県選

 

出の国会議員団を作って、避難民の救済に当たるとともに、裁判や、ADR(原発損害賠

 

償紛争解決センター)の解決に当たらねばならかったのに、吉野正芳も森まさ子も他の

 

国会議員団も無関心で救済に動いた気配がない。動いた気配があるのは、除染の業者

 

の選定、地元業者の J・Vのあっせんなど怪しいことばかりが目立つ。その他金に

 

絡むことばかりで、何のためにいるのかわからない。

 

国会議員たちが親身になって国や東電と接触してれば、9年たっても解決せず、「避難

 

者が死ぬのを待っています」などという東電の態度は改まっていたのではなかろう

 

か。議員立法するぞなどいう話は聞いたことがない。

 

以上が非政治的人間の政治的発言である。どっかおかしいですかね、おかしいところ

 

があったら教えてください。